井口研究室 森岡 義貴
1 はじめに パラメトリック固有空間法による物体認識には,濃淡画像を利用した方法, 距離画像を利用した方法がある.濃淡画像を用いたパラメトリック固有空 間法では,照明条件の変化の影響を受けやすい.それに対して距離画像を 利用したパラメトリック固有空間法では,照明条件の変化に対して不変で あるという利点がある.しかし,距離画像を用いたパラメトリック固有空 間法では,回転軸に対して対称な形状の物体の姿勢検出ができない.そこ で,本研究では距離画像とカラー画像を用いた固有空間法による姿勢検出 の方法を提案する. |
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4 実験結果 |
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対象物体に青,赤,緑,黄色の折り紙をはった立方体 (図3)を用いて姿勢検出を行った.対象物体を回転 ステージで回転させ,距離画像,カラー画像を撮影し て学習画像列とした.本手法を用いて姿勢検出を行っ た結果を,距離画像だけを用いて姿勢検出を行った結 果とあわせて図4に示す. |
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5 まとめ |
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図4から分かるように,本手法により姿勢検出の 安定性が向上した.また,ここには結果を示さな かったが照明条件を変化させても同様に安定した 検出結果結果が得られた.しかし,今回の手法で は物体表面の小さな模様などを無視しているため, 回転軸に対して対象な形状の物体で,物体表面の 小さな模様によって姿勢が特徴付けられるものに 対しては姿勢検出することができない.今後,こ の点についても検討する必要がある. |